Japanese
English
特集 難治性喘息―その機序の解明と対策
難治性喘息の病態と気道炎症モニターリング
Pathogenesis of Severe Asthma and Monitoring for Airway Inflammation
杉浦 久敏
1
,
服部 俊夫
1
,
一ノ瀬 正和
2
Hisatoshi Sugiura
1
,
Toshio Hattori
1
,
Masakazu Ichinose
2
1東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座感染病態分野1
2和歌山県立医科大学第三内科2
1Department of Respiratory and Infections Deseases, Tohoku University Graduate School of Medicine
2Third Department of Internal Medicine, Wakayama Medical University
pp.1197-1202
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100757
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はじめに
近年,吸入ステロイド療法の発達と普及により,気管支喘息のコントロールは格段に向上し,多くの気管支喘息患者のQOLの改善がみられるようになったが,その一方で内服を含む高用量の吸入ステロイドを使用しても,依然コントロール不良例が存在する.難治性喘息の本態には制御困難である気道炎症の関与が考えられ,これら気道炎症をモニターすることは極めて重要であり,その気道炎症の本態にアプローチする一法であると考えられる.
本稿では,難治性喘息に対して気道炎症モニターリングからみた難治性喘息に至る機序の可能性について考察する.また,現在まで報告されている気道炎症モニターリングの方法について概説する.
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