発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006094799
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気管支喘息の気道炎症評価法として,誘発喀痰,呼気ガス,呼気凝縮液がある.誘発喀痰は,細胞成分と液性成分の検討が可能で,前者では好酸球数が,後者ではECP,アルブミン,IL-5,RANTES,eotaxin,LTC4/D4/E4などが炎症の指標となりうる.呼気ガスでは,NOが気管支喘息で増加し,気流制限や気道過敏性との相関もみられ,炎症評価や病態管理の指標として用いうる.COや炭化水素は,将来的に指標となりうる可能性はあるが,現状ではまだ不十分である.呼気凝縮液は,まったくの無侵襲で将来有望な方法であることより,測定法の標準化や更なる報告の集積が期待される
©Nankodo Co., Ltd., 2006