今月の主題 アレルギー疾患の最近の考え方と治療
ここまで進んだ病態解明
気道の炎症性疾患としての喘息
佐野 靖之
1
1同愛記念病院アレルギー呼吸器科
pp.209-214
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904358
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●喘息患者の気道粘膜には,好酸球浸潤,EG2陽性細胞浸潤などが特徴的に認められる.
●サイトカインネットワークによるIL-5,IL-4などが,好酸球浸潤を主体としたアレルギー性炎症を増強する.
●炎症増悪時には,炎症細胞浸潤や免疫細胞浸潤は数十から数百倍へと増幅する.
●好酸球の活性化されたタイプがEG2陽性細胞である.
●ECPやMBPは好酸球由来の組織障害性蛋白である.
●喘息の特徴的病変として,気道粘膜上皮下に基底膜の肥厚が認められる.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.