Japanese
English
特集 呼吸器疾患のバイオマーカー
呼気凝縮液
Exhaled Breath Condensate
川山 智隆
1
,
相澤 久道
1
Tomotaka Kawayama
1
,
Hisamichi Aizawa
1
1久留米大学医学部第一内科
1First Department of Internal Medicine, Kurume University School of Medicine
pp.599-606
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100403
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はじめに
下気道局所の生物学的な情報を得る材料として,肺および気管支組織,気管支肺胞洗浄液(BAL)や誘発喀痰がある.組織学的検討を行う場合,手術または気管支内視鏡検査などによる生検を行う必要があり,被験者に侵襲を与えるため,検査を反復して施行することは困難である.
一方,非侵襲検査としては,喀痰,呼気ガスや呼気凝縮液(exhaled breath condensate:EBC)採取などが行われる.近年,非侵襲性で簡便に採取可能なEBCの有用性が数多く報告されるようになってきた1,2).本稿では,EBCの有用性とその問題点について述べる.
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