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連載 プライマリ・ケアのための呼吸・循環器診療(18)
胸部X線写真―緊急性呼吸器疾患と見逃しやすい呼吸器疾患の見方
Diagnostic Approach for Cardiovascular and Respiratory Diseases in Primary Care(18)-The Chest X-Ray: How to read findings of emergency and misleading respiratory diseases
川山 智隆
1
,
岡元 昌樹
1
,
相澤 久道
1
Tomotaka Kawayama
1
,
Masaki Okamoto
1
,
Hisamichi Aizawa
1
1久留米大学医学部呼吸器・神経・膠原病内科
1Division of Respirology, Neurology and Rheumatology, Department of Medicine, Kurume University School of Medicine
pp.1027-1035
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100889
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1 はじめに
胸部X線検査はプライマリ・ケアにおいて最も頻用される検査のひとつである.したがって,正常な胸部X線写真は正常と,異常な胸部X線写真は異常であると明確に読影するためには,胸部の解剖を立体的にイメージできる基礎知識の確認が重要である.前稿では,呼吸器内科医の立場から,正常所見とプライマリ・ケアでよく遭遇する呼吸器疾患の読影についての解説を行った.
呼吸器疾患には,循環器疾患同様に急激に重篤に陥る進行性の疾患がある.また,呼吸困難を主訴に救急外来を受診した患者において,呼吸器疾患なのか循環器疾患なのか診断に苦慮することも少なくない.
本稿では,特に緊急性の高い呼吸器疾患を中心に,また見逃しやすく紛らわしい陰影について,実際に経験した症例を提示しながら胸部X線写真の読影について解説する.
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