Japanese
English
特集 呼吸器疾患のバイオマーカー
末梢血
Peripheral Blood as Biomarker for Respiratory Disease
大成 洋二郎
1
,
横山 彰仁
1
,
河野 修興
1
Yojiro Onari
1
,
Akihito Yokoyama
1
,
Nobuoki Kohno
1
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科分子内科学(第二内科)
1Department of Molecular and Internal Medicine, Graduate School of Biomedical Sciences, Hiroshima University
pp.607-613
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100404
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はじめに
呼吸器疾患の診断,臨床経過の判断には,肺生検組織所見やHRCTが重要である.しかし,これらは侵襲性が高く,また高価であるなど何度も繰り返し行うことが困難な場合が多い.さらにこれらの所見は,個人の技量の差によって左右されることがある.一方,末梢血のバイオマーカーは簡便で何度でも繰り返し測定できる.しかも結果が数値化されるため,呼吸器科医のみならず一般医にも臨床上有用な検査である.しかし,客観的データとして得られる結果は明白ではあるものの,その判断には若干の知識が必要である.
本稿では,呼吸器疾患のなかでも難治である間質性肺炎と肺癌を中心に呼吸器疾患の血清マーカーについて述べる.
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