Japanese
English
Bedside Teaching
呼気濃縮液
Exhaled Breath Condensate
古賀 丈晴
1
,
大下 祐一
1
Takeharu Koga
1
,
Yuichi Oshita
1
1久留米大学医学部第一内科
1First Department of Internal Medicine, Kurume University School of Medicine
pp.817-819
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100704
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はじめに
気道炎症の適切な評価は,気管支喘息をはじめとする炎症性気道疾患の診断や重症度の判定,治療効果の確認などに極めて重要な意義を有する.従来気道炎症の直接評価として,もっぱら気管支鏡による生検や洗浄など,被験者にとって侵襲性の高い手法に頼らざるを得なかったが,近年になり誘発痰を用いた評価法が確立され,その安全性や再現性の利点から広く用いられるようになった.さらに最近では呼気ガス自体やその濃縮液により気道炎症を評価する試みもなされ,次第にその臨床・研究における有用性が確立されつつある.
本稿では呼気濃縮液(Exhaled Breath Condensate;EBC)による気道炎症の評価法について,自験結果をまじえて解説する.
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