Japanese
English
綜説
急性肺塞栓症の診断と治療
Diagnosis and Treatment of Acute Pulmonary Embolism
小山田 吉孝
1
,
佐藤 徹
2
,
石坂 彰敏
1
Yoshitaka Oyamada
1
,
Tohru Sato
2
,
Akitoshi Ishizaka
1
1慶應義塾大学医学部呼吸器内科
2慶應義塾大学医学部循環器内科
pp.177-185
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100024
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はじめに
急性肺塞栓症(急性PE)は血栓性塞栓子によって肺動脈が急激に閉塞される疾患であり,ときに致死的である.米国では少なく見積もって年間50万人が発症し,その10%が死亡するといわれている1).一方,本邦における急性PEの発症は2000年の調査によると推定3,460例/年であり,米国に比して極端に少ない2).しかしながら,PEによる死亡率は本邦でも男女ともに年々増加しており3),日常臨床の場において適切な診断・治療が求められている.
本稿では,急性PEの診断と治療について最新の知見も含めて解説する.
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