特集 早期大腸癌1994
主題
Ⅲ.治療
2.外科的治療
(2)直腸早期癌の治療
寺本 龍生
1
,
渡邊 昌彦
1
,
郭 宗宏
1
,
藤田 伸
1
,
川野 幸夫
1
,
川本清
1
,
安井 信隆
1
,
藤井 俊哉
1
,
酒井 信行
1
,
北島 政樹
1
1慶應義塾大学医学部外科
キーワード:
直腸早期癌
,
経肛門的局所切除術
,
経仙骨的腸管管状切除
Keyword:
直腸早期癌
,
経肛門的局所切除術
,
経仙骨的腸管管状切除
pp.133-137
発行日 1994年2月26日
Published Date 1994/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105717
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要旨 直腸早期癌に対する当教室の治療方針と内視鏡切除を除いた外科的治療について述べた.直腸は大腸の最下端で,ほとんどの症例が経肛門的に到達することができる.したがって,まず癌腫を経肛門的に周囲健常組織を含めて完全切除を行う.標本の病理学的検索によりm癌であれば治療は終了するが,sm癌の場合にはその断端,粘膜下への癌の浸潤程度,脈管侵襲,組織型を検討して追加切除の適応を決定する.追加切除の切除術式としては手術侵襲が軽微で,機能障害が少なく,なおかつR1の根治術が可能な経仙骨的腸管管状切除が有用である.
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