Japanese
English
特集 画像診断が変わる? MRIの新しい展開
直腸癌の深達度診断—Endorectal coilを用いたMRI
MR imaging of rectal carcinoma to evaluate the cancer extension and the metastasis of pararectal lymphnodes
川本 清
1
,
寺本 龍生
1
,
渡邊 昌彦
1
,
川野 幸夫
1
,
西堀 英樹
1
,
酒井 信行
1
,
藤井 俊哉
1
,
山本 聖一郎
1
,
千葉 洋平
1
,
北島 政樹
1
,
今井 裕
2
Kiyoshi KAWAMOTO
1
1慶應義塾大学医学部外科
2慶應義塾大学医学部放射線科
キーワード:
直腸内コイルMRI
,
直腸癌深達度診断
,
傍直腸リンパ節転移
Keyword:
直腸内コイルMRI
,
直腸癌深達度診断
,
傍直腸リンパ節転移
pp.581-587
発行日 1995年5月20日
Published Date 1995/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905208
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直腸内に挿入できるサーフィスコイルを用いたMRI(Endorectal coil MRI)で,直腸癌の術前深達度診断,リンパ節転移の診断を試みた.このMR画像はT2強調画像にて,超音波内視鏡と同様に正常腸管壁の層構造を描出できる.腫瘍の病理組織像がある程度推定可能であり,癌の壁外浸潤にはT1強調画像が,壁内浸潤にはT2強調画像が有用であった.深達度診断の正診率は86%であった.また,傍直腸リンパ節転移の診断では,通常の方法と比較して小さいリンパ節の同定が可能であり,特異性70%,感度78%の成績を得た.直腸内コイルを用いたMRIは,超音波内視鏡,CTの長所を合わせ持つ優れた検査法である.
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