特集 早期大腸癌1994
主題
Ⅳ.外科切除・内視鏡的摘除標本の取り扱いと病理診断
外科切除・内視鏡的摘除標本の取り扱いと病理診断
味岡 洋一
1
,
渡辺 英伸
1
,
小林 正明
1
,
前尾 征吾
1
,
吉田 光宏
1
1新潟大学医学部第1病理
キーワード:
早期大腸癌
,
外科切除材料
,
内視鏡的摘除材料
,
癌の異型度診断
,
癌と腺腫
Keyword:
早期大腸癌
,
外科切除材料
,
内視鏡的摘除材料
,
癌の異型度診断
,
癌と腺腫
pp.139-147
発行日 1994年2月26日
Published Date 1994/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105719
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要旨 的確な病理組織診断および肉眼所見と組織所見との対比を行うためには,外科切除・内視鏡的摘除材料ともに,新鮮材料の良好な伸展,速やかなホルマリン固定,詳細な肉眼観察と正確な肉眼診断およびその記載,組織標本に表現したい箇所の確実な切り出し,未切り出しと切り出し材料の肉眼写真撮影,が必要である.本稿ではそれらの具体的手順について概説した.早期大腸癌の大部分を占める高分化型腺癌には,生物学的態度(悪性)が異なる高異型度癌と低異型度癌とがある.両者の組織学的特徴を示し,癌の異型度診断を行う重要性を強調すると共に,癌と腺腫との鑑別について述べた.
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