Japanese
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特集 直腸癌の治療—機能温存手術のプログレス
低侵襲経肛門的局所切除術(MITAS)とその成績
Minimally invasive transanal surgery (MITAS) and its outcome
前田 耕太郎
1
,
丸田 守人
1
,
内海 俊明
1
,
滝沢 健次郎
1
,
升森 宏次
1
Kotaro MAEDA
1
1藤田保健衛生大学医学部消化器外科
キーワード:
経肛門的局所切除術
,
低侵襲経肛門的局所切除術(MITAS)
,
直腸癌
,
肛門機能温存手術
Keyword:
経肛門的局所切除術
,
低侵襲経肛門的局所切除術(MITAS)
,
直腸癌
,
肛門機能温存手術
pp.759-764
発行日 1999年6月20日
Published Date 1999/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905291
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肛門機能温存術式としての低侵襲経肛門的局所切除術(minimally invasive transanal surgery:MITAS)の手技の要点と成績を概説した.MITASは直腸の局所切除術式として肛門機能温存に有利なだけでなく,排便機能の温存にも有利である.さらに追加切除が必要と考えられた場合でも,MITASでは自動縫合器を用いて直腸を切開することなく縫合しているため周囲組織の炎症反応が少なく,肛門括約筋温存手術が容易に施行できる利点がある.MITASはどの部位の直腸にも,出血量や手術時間もより少なく,短く施行でき,経口摂取も早期に可能で,退院までの日数も従来より短縮でき,合併症も少ない,機能温存に有利なminimally invasiveな術式である.
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