Japanese
English
特集 直腸癌に対する手術のコツ
早期直腸癌に対する局所切除術
Local excision for early rectal cancer
前田 耕太郎
1
,
花井 恒一
1
,
佐藤 美信
1
,
升森 宏次
1
,
小出 欣和
1
,
松本 昌久
1
,
青山 浩幸
1
,
松岡 宏
1
,
勝野 秀稔
1
Kotaro MAEDA
1
1藤田保健衛生大学医学部外科
キーワード:
直腸腫瘍
,
直腸早期癌
,
直腸癌
,
局所切除術
,
経肛門的局所切除術
Keyword:
直腸腫瘍
,
直腸早期癌
,
直腸癌
,
局所切除術
,
経肛門的局所切除術
pp.1523-1527
発行日 2004年12月20日
Published Date 2004/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101099
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要旨:肛門縁から5cm以下の低位の腫瘍に対してはローンリトラクターやE,F式の開肛器を使用して5mm程度のsurgical marginを確保しつつ全層で切除を行う.切除は腫瘍肛門側から開始し,はく離した直腸を肛門側に牽引しながら切除する.縫合は腸管軸の短軸方向に手縫いの一層縫合で行う.より高位の腫瘍に対してはE式開肛器を用いて直腸を短縮させることで腫瘍を肛門側に下降させ,次に筋層を含む牽引用の糸針を掛ける.さらに高位の腫瘍ではinvagination techniqueも行う.牽引用の糸を肛門側に牽引することで直腸を重積させた後,surgical marginを確認しつつ自動縫合器を用いて直腸壁を二つ折りにした形で切除と縫合を同時に行う.
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