今月の主題 カルシウム・骨代謝異常症と骨粗鬆症
低カルシウム血症
二次性副甲状腺機能亢進症
角田 隆俊
1
,
深川 雅史
2,3
1東海大学医学部腎代謝内科
2東京逓信病院循環器科
3東京大学医学部腎内分泌内科・第1内科
pp.1023-1025
発行日 1998年6月10日
Published Date 1998/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906843
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ポイント
●腎不全患者では,低カルシウム血症が補正され,生理量の活性型ビタミンD製剤が投与されているにもかかわらずPTH分泌が亢進する.
●副甲状腺のビタミンDに対する抵抗性,カルシウムイオンに対する感受性の異常,リンの直接作用などが新たな機序と考えられている.
●副甲状腺の腫大度は,ビタミンDに対する抵抗性の指標として有用である.
●腎不全では,骨のPTHに対する抵抗性も存在するので,PTH分泌亢進が必ずしも高回転骨病変と並行しない.
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