今月の主題 内分泌疾患の拾い上げとマネジメント
内分泌疾患のマネジメント—専門医のマネジメントが望ましい疾患
二次性副甲状腺機能亢進症
角田 隆俊
1
,
但木 太
1
1東海大学医学部腎・内分泌・代謝内科学
pp.1349-1353
発行日 2002年8月10日
Published Date 2002/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908823
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ポイント
最近の透析患者では,活性型ビタミンD製剤や炭酸カルシウムを中心とするリン吸着剤が投与されているにもかかわらず,PTH分泌が亢進する.
副甲状腺の活性型ビタミンDに対する抵抗性,Caイオンに対する感受性の異常,リンの直接効果などが,新たな機序と考えられている.
二次性副甲状腺機能亢進症の治療の最終目的はPTH値を減少させることではなく,骨の改善と,Ca,Pの適正化による,心・脳血管障害の予防である.
高Ca,Pを引き起こさないために内科的治療に抵抗する場合には,早期にPEIT,PTxなどの対処が必要と考えられる.
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