特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
IX.腎・泌尿器系
4.尿路結石の診かた
尿石症と副甲状腺機能亢進症
園田 孝夫
1
1阪大泌尿器科
pp.1353-1355
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204310
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近年,尿石症はわが国においても増加の一途をたどる傾向にあり,日常臨床医家にとって,尿石症に接する機会が非常に多くなってきた.しかし,尿石症の発生原因については,まだほとんどわかっていないのが現状であって,われわれが取り扱う尿石症患者についてみても,その原因の明らかなものは全体の40%以下にすぎない.また,原発性副甲状腺機能亢進症そのものの発見頻度も,最近に至って急速に高くなり,1970年末までの調査によれば本邦に202例を数えることができ,しかもその大部分が最近10年以内に発見されたものである1).
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