増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
血液生化学検査
酵素および関連物質
アミラーゼとそのアイソザイム
田口 進
1
,
佐々木 勝美
1
,
渡辺 浩之
1
1昭和大学医学部第2内科
pp.308-311
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906358
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
消化酵素の一つであるアミラーゼは,糖質(炭水化物)を単糖に分解する作用をもち,分解された単糖は小腸から吸収され,肝や筋肉でグリコーゲンとして貯えられ,生体のエネルギー源として利用されている.
アミラーゼは細胞の中の粗面小胞体で合成され,zymogen顆粒として消化管に,一部は間質に分泌され毛細血管から血流に入る.血液中のアミラーゼの一部は肝から胆汁中に排泄されるが,ほとんどは腎を経て尿中に排泄される.
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