臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集
VIII.血液化学検査
109.アミラーゼアイソザイム
屋形 稔
1
1新潟大中検
pp.1882-1883
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216213
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異常値を示す疾患
アミラーゼアイソザイムの異常を示す場合を,表1にまとめた.以下,筆者らの経験1)を中心に略述する.
膵疾患 血清の膵アミラーゼ分画(P-A)の増加が,急性膵炎,膵のう腫,膵仮性のう腫,膵癌などの膵に病変を伴うものでみられる.とくに急性膵炎で尿の膵アミラーゼ増加が著明である.慢性膵炎では再燃時にP-Aの増加がみられるが,広汎に侵され膵石を伴うと,逆に減弱消失する.ERCP(逆行性胆膵管造影)施行時も一過性に,胆道疾患で時にP-Aの増加を認める.
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