今月の主題 肝硬変から肝細胞癌へ—臨床医の正しい診療のために
肝細胞癌の治療はどこまで可能か
肝細胞癌に対する肝動脈塞栓療法
池田 健次
1
,
斉藤 聡
1
,
鯉田 勲
1
,
坪田 昭人
1
,
荒瀬 康司
1
,
茶山 一彰
1
,
熊田 博光
1
1虎の門病院・消化器科
pp.1650-1652
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901684
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ポイント
1)TAEは,肝切除やエタノール局注に比し治療適応が広いが,完全壊死が得にくく,治療の反復が必要である.
2)早期の高分化型肝癌には効かない.
3)治療経過中に,治療効果が減弱し,腫瘍の急増大を示すことがある.
4)肝癌治療に際しては,集学的治療の有力な一手段としてとらえるべきである.
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