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特集 癌肝転移の治療戦略
癌肝転移に対する肝動脈塞栓療法
The effect of arterial embolization chemotherapy for metastatic liver tumors
棚田 稔
1
,
久保 義郎
1
,
高嶋 成光
1
Tanada Minoru
1
1国立病院四国がんセンター外科
キーワード:
転移性肝癌
,
肝動脈塞栓療法
Keyword:
転移性肝癌
,
肝動脈塞栓療法
pp.786-788
発行日 2003年6月20日
Published Date 2003/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101416
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原発性肝癌に対する治療法の1つである肝動脈塞栓療法を転移性肝癌に対して行った.塞栓療法の効果は腫瘍の血流動態に左右されるが,塞栓療法後切除した大腸癌肝転移症例では血管造影で腫瘍の血流が乏しいにもかかわらず,組織学的に広範囲の壊死が認められた.しかし,臨床的に問題となる多発肝転移症例では,繰り返しの治療によっても奏効率,予後とも不良であった.このため,現時点では塞栓療法は血流の豊富な特殊な症例を除き,転移性肝癌の治療としては適当ではない.
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