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特集 肝癌治療の最新ストラテジー
肝細胞癌の切除後再発と治療
Tumor recurrence and treatment after curative resection of hepatocellular carcinoma
池田 健次
1
,
斉藤 聡
1
,
熊田 博光
1
1虎の門病院消化器科
キーワード:
肝細胞癌
,
根治切除
,
再発
,
エタノール局注療法(PEI)
,
肝動脈塞栓術(TAE)
Keyword:
肝細胞癌
,
根治切除
,
再発
,
エタノール局注療法(PEI)
,
肝動脈塞栓術(TAE)
pp.331-337
発行日 1994年3月20日
Published Date 1994/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901502
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肝細胞癌は肝硬変を有していることが多く,また早期に肝内転移をきたすことから再発しやすいことが知られており,「根治切除」ができても1年37%,2年57%と高率に再発する.再発率に寄与する独立要因を統計学的にみると,①腫瘍多発性,②組織分化度,③HCV抗体陰性,の3要因が挙げられた.再発後の生存期間に最も寄与する要因は再発時の腫瘍個数で,再発時に選択された治療法(再切除,エタノール局注療法)ではなかった.切除後再発肝癌に対して集学的治療を行うと,3年69%,5年65%の良好な生存率が得られ,術後の再発監視と再発後の適切な治療が重要である.
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