今月の主題 肝硬変から肝細胞癌へ—臨床医の正しい診療のために
肝細胞癌の治療はどこまで可能か
肝細胞癌に対する経皮的エタノール注入療法
三木 亮
1
,
北 和彦
2
1国立横浜東病院
2国立横浜東病院・消化器科
pp.1646-1649
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901683
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ポイント
1)超音波穿刺術の改良と,エタノールの迅速な蛋白凝固作用を利用し,わが国で開発された肝細胞癌の治療法1)である.
2)外科的切除など他の治療法と比較して侵襲も少なく,良好な予後が得られ,小肝細胞癌に対して第一に選択すべき治療法といえる.
3)TAEなど他の治療法との併用により,適応の拡大が期待できるなど,肝細胞癌の治療体系に重要な役割を果たすものと考えられる.
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