肝癌治療のエビデンスとガイドライン エビデンスの検証とガイドライン
肝動脈化学塞栓療法
鶴崎 正勝
1
,
村上 卓道
1近畿大学 放射線診断学
キーワード:
エチヨード化油
,
肝細胞癌
,
腫瘍再発
,
EBM
,
診療ガイドライン
,
肝動脈塞栓術
,
コーンビームCT
,
腹部CT
Keyword:
Ethiodized Oil
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Practice Guidelines as Topic
,
Evidence-Based Medicine
,
Cone-Beam Computed Tomography
pp.864-869
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014279934
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日本肝臓学会編集の『科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン』が4年ぶりに改訂された.肝動脈化学塞栓療法(TACE)における2013年版の改訂のポイントとしては,従来7つあったclinical question(CQ)が4つに集約されたこと,効果判定に関する画像診断のCQが新たに加えられたことがあげられる.今後,ビーズといった新たな塞栓物質の登場やsorafenibとの併用療法の評価などにより内容はかわってくる可能性があるが,従来からのTACEの適応や塞栓物質,再TACEの時期などの記述は,ほぼ前回のガイドラインを踏襲したものとなった.
©Nankodo Co., Ltd., 2014