今月の主題 肝硬変から肝細胞癌へ—臨床医の正しい診療のために
肝細胞癌の治療はどこまで可能か
肝細胞癌の化学療法
岡田 周市
1
,
岡崎 伸生
1
,
野瀬 晴彦
1
,
吉森 正喜
1
,
青木 一教
1
1国立がんセンター病院・内科
pp.1653-1655
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901685
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
1)門脈本幹に腫瘍塞栓のある例や,肝外転移のある例などに対して行われる.
2)臨床第II相試験では奏効率10%以上はcisplatinのみであり,全例PR以下.
3)確実な治療効果を有する抗癌剤はなく,標準的な化学療法も確立されていない.
4)奏効例では有効と判定された抗癌剤の投与を続けるが,非奏効例では無効とされた抗癌剤の投与を最小限度にとどめる.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.