今月の主題 肝硬変から肝細胞癌へ—臨床医の正しい診療のために
肝硬変でみられる病態とその治療の定石
肝硬変でみられる腹水の成因と治療
辻井 正
1
,
植村 正人
1
1奈良県立医科大学・第3内科
pp.1568-1573
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901665
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ポイント
1)腹水の成因,病態生理の理解は治療を助ける.
2)病態に応じた治療の選択が重要である.
3)安静臥床・食塩摂取制限は治療の基本である.
4)低アルブミン血症にはアルブミンの補給を行う.
5)利尿薬の乱用を避け,作用の緩やかなものから始める(第一選択:抗アルドステロン薬,第二選択:ループ利尿薬).
6)腎機能異常は治療に対する反応性を左右する.
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