今月の主題 肝硬変から肝細胞癌へ—臨床医の正しい診療のために
肝硬変でみられる病態とその治療の定石
肝硬変でみられる腎の機能異常
長瀬 光昌
1
,
日高 寿美
1
1帝京大学医学部・第1内科
pp.1576-1579
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901666
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ポイント
1)肝腎症候群は肝硬変に主にみられる機能的な急性腎不全と定義されるが,時に器質的な腎不全(尿細管壊死)に移行する.
臨床症状は腎前性急性腎不全と類似するが,中心静脈圧は正常範囲内にある.
2)肝硬変時の腎の機能的異常として,以上のほか水・電解質異常,酸塩基平衡をみることが多い.
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