特集 一般医家のための—DOAC時代の心房細動診療
心房細動の薬物治療と管理
どんな患者にワルファリンを使う?
奥山 裕司
1
1おくやまクリニック
キーワード:
心房細動
,
ワルファリン
,
ビタミンK依存性凝固因子
,
time in therapeutic range
,
TTR
,
POCTデバイス
,
腎機能低下
Keyword:
心房細動
,
ワルファリン
,
ビタミンK依存性凝固因子
,
time in therapeutic range
,
TTR
,
POCTデバイス
,
腎機能低下
pp.2286-2289
発行日 2023年12月10日
Published Date 2023/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229330
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Point
◎ワルファリンはビタミンK依存性凝固因子の産生量を減らすことで抗血栓効果を発揮し,休薬しても2〜3日程度は効果が持続する.
◎質の良いワルファリン治療(TTR>80%)はDOACに勝る脳卒中予防効果がある.
◎point of care testing(POCT)デバイス(コアグチェック®)の使用は高いTTRを達成する有効な手段のひとつである.
◎腎機能低下症例ではワルファリン内服時の大出血が増える.
◎CCr<15 mL/分ではDOACが禁忌となるため,質の良いワルファリン治療を試みる.
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