特集 いまさら聞けない! 肝胆膵疾患—みなさんのギモンに答えます
肝硬変の診断と合併症に対する治療
腹水・浮腫の治療薬の選択
厚川 正則
1
,
近藤 千紗
1
1日本医科大学付属病院消化器肝臓内科
キーワード:
肝硬変
,
腹水
,
浮腫
,
利尿薬
,
トルバプタン
Keyword:
肝硬変
,
腹水
,
浮腫
,
利尿薬
,
トルバプタン
pp.446-449
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227474
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肝硬変における浮腫・腹水の出現には,門脈圧亢進,腎Na貯留,内臓血管拡張,動静脈吻合,低アルブミン血症などの肝性因子,腎性因子,全身循環動態因子が複雑に関与しており,従来から諸説が提唱されている.
これらの仮説は,肝性因子,腎性因子,全身循環動態因子のうちどの因子が最も根源的な因子であるかによって3つに大別されるが,実際にはこれら3つの因子が互いに影響を及ぼし合いながら腹水が形成されると考えられる.
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