特集 10年前の常識は非常識!?—イマドキ消化器診療にアップデート
疾患
肝細胞癌治療—最新の話題
日下部 篤宣
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1日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院消化器内科
キーワード:
肝細胞癌
,
薬物療法
,
ラジオ波焼灼療法
,
肝動脈化学塞栓療法
Keyword:
肝細胞癌
,
薬物療法
,
ラジオ波焼灼療法
,
肝動脈化学塞栓療法
pp.138-143
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228706
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肝細胞癌の治療としては,従来,肝切除や穿刺局所療法,interventional radiology(IVR)治療が主流であり,薬物療法としては10年前にはソラフェニブ1剤しかエビデンスのある薬剤は存在しなかった.しかし近年,薬物療法の発達が目覚ましく,今日では免疫チェックポイント阻害薬併用レジメンを含めた6レジメンが使用可能となっている.本稿では2021年秋に改訂された日本肝臓学会の『肝癌診療ガイドライン2021年度版(第5版)』(以下,ガイドライン第5版)の治療アルゴリズムの内容をもとに,肝細胞癌治療に関する最新の話題(特に薬物療法を中心に)について述べていく.
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