Japanese
English
特集 最近のGIST診療―診療ガイドラインの理解と実践
イマチニブ耐性に対する局所療法
Surgical and radiological intervention in limited progression following imatinib-resistance
神田 達夫
1
,
松木 淳
1
,
小杉 伸一
1
,
畠山 勝義
1
Tatsuo KANDA
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野
キーワード:
GIST
,
イマチニブ耐性
,
限局性増悪
,
肝動脈化学塞栓療法
,
ラジオ波焼灼療法
Keyword:
GIST
,
イマチニブ耐性
,
限局性増悪
,
肝動脈化学塞栓療法
,
ラジオ波焼灼療法
pp.193-198
発行日 2009年2月20日
Published Date 2009/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102466
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:GISTのイマチニブ治療では,一部の奏効病変だけが増悪するものも多く,これは本治療の特徴ともいえる.このような限局性の増悪には,外科切除をはじめとする局所療法が有効な場合がある.エビデンス・レベルは低いものの,国内外の診療ガイドラインにもイマチニブ耐性の治療選択肢の1つとして示されている.耐性腫瘍の完全切除を行うことができれば,8か月程度の術後無増悪期間が期待できる.広範性の増悪は無増悪期間がきわめて短く,手術適応にならない.二次耐性腫瘍切除では長期無増悪が少ないことから,患者QOLを損ねる手術は推奨できない.耐性腫瘍切除後もイマチニブ投与が必要であり,術後合併症を作らないことが特に重要となる.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.