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特集 癌化学療法レジメンの選択とその根拠:消化器癌
肝癌に対する肝動注などの化学療法レジメン
Chemotherapy for hepatocellular carcinoma
波多野 悦朗
1
,
猪飼 伊和夫
1
Hatano Etsuro
1
1京都大学医学研究科消化器外科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝動脈化学塞栓療法
,
肝動脈注入化学療法
Keyword:
肝細胞癌
,
肝動脈化学塞栓療法
,
肝動脈注入化学療法
pp.1065-1069
発行日 2003年8月20日
Published Date 2003/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101473
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肝動脈塞栓化学療法(TACE)は肝癌治療の重要な治療法の1つであり,手術,ablationに比べ局所制御能は劣るものの,適応範囲の広い治療法で手術,ablation治療後の多発再発時にも一般的に用いられている.最近の無作為化比較試験でTACEが生存率の延長に寄与することが明らかにされた.
肝癌化学療法における最近の進歩は肝動脈注入化学療法であり,門脈腫瘍栓を伴う切除不能例に対し5-FUとCDDPまたはインターフェロン併用5-FU動注で良好な奏効率が報告されている.しかしながら,全身化学療法においては有効なレジメはなく,臨床試験として行われているにすぎない.
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