特集 知っておきたい肝胆道疾患診療の最近の話題
各論:腫瘍性疾患
肝細胞癌
安井 豊
1
,
黒崎 雅之
1
,
泉 並木
1
1武蔵野赤十字病院消化器科
キーワード:
肝細胞癌
,
薬物療法
,
治療アルゴリズム
Keyword:
肝細胞癌
,
薬物療法
,
治療アルゴリズム
pp.119-123
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000024
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Headline
1 ウイルス性肝炎治療の進歩により肝細胞癌患者数は減少傾向にあるものの,非アルコール性脂肪肝炎を背景とした肝癌の頻度が増加傾向にある.
2 肝細胞癌の薬物療法は近年大きく進歩しており,免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬を組み合わせた複合免疫療法が第一選択となっている.
3 免疫チェックポイント阻害薬の有害事象には免疫関連有害事象(irAE)と総称される様々な有害事象があり,殺細胞性抗癌剤や分子標的薬の有害事象とは異なる発現パターンを呈する.
4 肝細胞癌に対する移植適応も更新され,5-5-500基準とよばれる肝移植適応が示されている.
Copyright © 2023, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.