特集 その考えはもう古い!—最新・感染症診療
診断・治療の最新の考え方
〈治療薬・治療法再考〉
緑膿菌薬—どんなときにカバーし,どう治療する?
関谷 紀貴
1,2
1がん・感染症センター都立駒込病院感染制御科
2がん・感染症センター都立駒込病院臨床検査科
キーワード:
緑膿菌
,
水系曝露
,
医療曝露
,
耐性菌
Keyword:
緑膿菌
,
水系曝露
,
医療曝露
,
耐性菌
pp.630-634
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227588
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Point
◎水系曝露,医療曝露が想定される背景では,原因微生物の1つとして緑膿菌を考える.
◎緑膿菌カバーの要否は,患者背景,感染巣,重症度を十分評価し,可能な限り培養提出検体のグラム染色所見を確認する.
◎自施設のアンチバイオグラムを踏まえ,緑膿菌を含む想定される原因微生物を過不足なくカバーする(経験的治療).
◎耐性緑膿菌の発生リスクを考慮し,想定する臓器・感受性・既知のアレルギーと臓器障害などの観点で問題がなければ,抗緑膿菌作用をもつペニシリン系,セファロスポリン系抗菌薬の使用から検討する(最適治療).
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