特集 その考えはもう古い!—最新・感染症診療
診断・治療の最新の考え方
〈治療薬・治療法再考〉
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)—どんなときにカバーし,どう治療する?
冲中 敬二
1,2
1国立がん研究センター東病院総合内科
2国立がん研究センター中央病院造血幹細胞移植科
キーワード:
MRSA
,
バンコマイシン
,
播種性感染症
,
感染性心内膜炎
Keyword:
MRSA
,
バンコマイシン
,
播種性感染症
,
感染性心内膜炎
pp.635-640
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227589
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Point
◎黄色ブドウ球菌は病原性が強く,播種性感染症のリスクが高い.
◎広域抗菌薬を経験的に開始する際は,終了するための条件を念頭に置く.
◎経験的に開始した場合は,臨床経過や培養検査結果などをもとに,抗MRSA薬の継続の必要性について日々検討する.
◎第一選択はバンコマイシン(VCM)であるが,副作用などの問題がある場合は他剤への変更も考慮する.
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