Japanese
English
症例報告
緑膿菌による亜急性尋常性膿瘡
Subacute ecthyma vulgare caused by Pseudomonas aeruginosa
谷垣 武彦
1
Takehiko TANIGAKI
1
1大阪労災病院皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka Rosai Hospital
キーワード:
亜急性尋常性膿瘡
,
緑膿菌
,
FOM・FLRX併用療法
Keyword:
亜急性尋常性膿瘡
,
緑膿菌
,
FOM・FLRX併用療法
pp.230-232
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902459
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緑膿菌感染症は日和見感染症の代表的疾患の一つで,通常健康人には極めて稀である.筆者は,高齢者の皮脂欠乏性皮膚炎に亜急性尋常性膿瘡が併発した病巣から緑膿菌を検出した.その病原菌は,抗生物質多剤に感受性がなかった.しかし,ホスミシン®とメガロシン®の併用療法が卓効し,植皮術を行い得た.多剤耐性緑膿菌感染症は早期診断と適切な化学療法の対応が必要である.このような薬剤ローテーションを含む広い意味の併用療法の研究が今後いろいろな角度から進められるべきと考え報告した.
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