特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方
下部消化管疾患
腹痛・便通異常—過敏性腸症候群
藤原 晃
1
1藤原医院
pp.60-64
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225988
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Point
◎慢性の腹痛と便通異常がある場合,器質的疾患を除外し,Rome Ⅳを基準に過敏性腸症候群の診断を行う.『機能性消化管疾患診療ガイドライン2014』を参考にする.
◎消化管機能調節薬,プロバイオティクス,高分子重合体に加えて,下痢型に5-HT3拮抗薬,便秘型に粘膜上皮機能変容薬を使いこなせるようにする.
◎第1段階の治療効果が乏しい場合にストレス・心理的異常を考えた投薬,消化器病専門医や精神科医へのコンサルトを考える.
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