特集 内科プライマリケアのための消化器診療Update
小腸・大腸疾患
過敏性腸症候群
千葉 俊美
1
1岩手医科大学口腔医学講座関連医学分野
pp.1708-1713
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223702
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ポイント
●過敏性腸症候群(IBS)はRomeⅢ診断基準に基づいて診断し,問診による病歴の聴取が診断手順で最も重要である.
●アラームサインに注意し,器質的疾患との鑑別を行い,腹部症状などから他の機能性腸障害と鑑別する.
●IBSの治療目標は,主症状に関する患者自身の訴えの改善であり,良好な患者・医師関係を確立することが重要であり,予後に影響を及ぼす.
●治療段階は消化管主体の治療である第1段階から,中枢神経機能の調整を含む第2段階,心身医学領域の治療を行う第3段階まで分けられている.
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