特集 —デキる内科医の—神経内科コンサルト
救急外来,急性期入院病棟からのコンサルト
対麻痺
織田 雅也
1
,
和泉 唯信
1,2
1微風会三次神経内科クリニック花の里
2徳島大学医学部神経内科
pp.216-219
発行日 2018年2月10日
Published Date 2018/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225327
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Point
◎対麻痺は,脳・脊髄・末梢神経のどのレベルの病変でも起こりうるが,脊髄病変(主に胸髄レベル以下)が多い.
◎突発性の対麻痺では,外傷や急性の髄外圧迫などによる脊髄の損傷を想定し,外科治療の適否を迅速に判断しなくてはならない.
◎神経診察においては,感覚障害レベルの評価で病変の高位を推定し,Babinski反射で錐体路徴候の有無を評価し,肛門反射で完全麻痺か不全麻痺かの評価を行う.
◎脊髄のMRI評価が重要で,撮影可能な施設においては禁忌がなければ造影MRIを実施する.
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