増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
血液生化学検査など
蛋白
栄養アセスメント蛋白質
安東 由喜雄
1
1熊本大学大学院生命科学研究部神経内科学分野
pp.126-128
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223226
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検査の概要
在院日数の短縮が奨励されるようになり,アルブミン(ALB),トランスサイレチン(transthyretin:TTR),レチノール結合蛋白(retinol binding protein:RBP),トランスフェリン(transferring:Tf)などの反急性期蛋白(anti-acute phase protein)が同時に栄養状態と呼応して変動することから,これらの蛋白質を用いた栄養アセスメントが行われている1,2).アルブミンは血中半減期が約3週間であるが,比較的半減期が短く,炎症時や栄養状態によって変動するTTRと組み合わせて栄養状態を評価することが推奨される.ただし,これらの蛋白質が反急性期蛋白質であることから,C reactive protein(CRP)やserum amyloid A component(SAA)などの増減を評価しながら,評価する必要がある.
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