増刊号 診断基準とその使い方
XI.小児
19.Reye症候群
山下 文雄
1
1久留米大学医学部・小児科学教室
pp.2333-2335
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222109
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■診断基準
CDC(Center for Disease Control, Atlanta)の疫学調査用診断基準(表1)を示す.診断用語に次の種類がある.(1)肝生(剖)検による「確定的なReye症候群(Definitive Reye Syndrome;DRS)」と,(2)同じく肝組織で「にせもの」とわかったReye症候群疑似症(Reye Syndrome Mimicker, or Simulator, or Reye Syndrome-like Diseases),(3)ならびに肝生検なしの臨床的Reye症候群(Clinical Reye Syndrome:CRS)とがあり,(3)は(1)と(2)を含む.疑似症が多いので報告や研究対象にする場合には,確定,臨床的,疑似の別,すなわち肝生(剖)検所見を含めた診断名か否かを明記する.診断では,ステージ(または重症度)分類(表2)も行う.ステージ別に治療,予後が違うからである.これにも各種があるため,CDCは統一分類を設定した.
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