今月の主題 今日の心不全診療
心不全患者ケアの問題点
外科手術
新田 政男
1
,
谷口 興一
1
1東京医科歯科大学第2内科
pp.672-673
発行日 1988年4月10日
Published Date 1988/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221636
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心不全は,外科手術にとって最大の危険因子の1つである.しかしながら近年,心不全治療薬の開発,外科手術手技の発達,麻酔法の進歩,術前・術中・術後管理の充実などにより,心不全患者に、対する一般外科手術の適応が拡大されている.実際に手術死亡率は減少してはいるが,心不全はそれ自体患者の生命を脅かす最大の因子であり,患者の病態や重症度によりriskはさまざまである.
心不全患者に対する外科手術は,適応や手術術式などの面でいろいろと問題点が多く,術前・術中・術後管理がうまく行われないと患者の生命が危険である.本稿では,心不全合併症例に一般外科手術を施行する際の手術適応,術前・術中・術後管理の問題点とその対策について述べることとする.
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