今月の主題 虚血性心疾患の最前線
心筋梗塞のconventional treatment
社会復帰と生活指導
新田 政男
1
,
谷口 興一
1
1東京医科歯科大学・第2内科
pp.2376-2377
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221360
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心筋梗塞患者における日常生活の質的低下を最小限にとどめ,社会復帰に意欲をもつように指導し,社会的経済的損失を防止するべく努力することが大切である.社会復帰の指導は,患者の病状の程度,理解力,職種,役職などによりきめ細かに行う必要があり,たとえば不整脈や心不全を有する患者に軽症例と同じ運動療法を勧めてはならない1).個々の患者の立場をよく理解し,その病状をよく把握し,その病態について具体的かつ簡明に納得のいくように指導し,患者が希望と自信をもって有意義な社会生活が送れるように,懇切丁寧な説明を行うことが肝要である.
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