臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
IV.循環器疾患
手術後の症例の管理
83.ペースメーカー植込み例の管理
藤原 秀臣
1
,
谷口 興一
2
Hideomi Fujiwara
1
,
Koichi Taniguchi
2
1土浦協同病院・内科
2東京医科歯科大学・第2内科
pp.2262-2263
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218624
- 有料閲覧
- 文献概要
ペースメーカー植込み患者の合併症は,大きく分けてペースメーカー(パルス発振器と電極を含む)に由来するものと,生体に由来するものとがある.前者には,いわゆるpacemaker malfunction(故障)や電極の異常などからくるpacing不全やsensing不全,musclepotential interference(筋電位干渉)などがある1).後者には,創部の感染や壊死,静脈炎,塞栓症や細菌性心内膜炎などがある(表).これら合併症は手技に熟達し,手術操作に不備がなければ多くは防止しうるが,ペースメーカー・クリニックにおける患者管理による予防と早期発見も重要である.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.