研究会紹介
(9)東日本循環器巡回シンポジウム
谷口 興一
pp.1103
発行日 1973年12月15日
Published Date 1973/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202561
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近年,医学のあゆみは日進月歩の累積,まさに今日の研究が明日の臨床に応用される感があります。したがってわれわれ臨床医は新しく登場してきた理論,新しい検査法,新しい治療など多くの知識の吸収に毎日精進しなければならない。しかしながら医学は他の分野,すなわち機械工学,電気工学,化学,物理学あるいは数学などの理論や装置を導入すべき応用科学であるから,ますます深奥,ますます広範に発展し,尨大な内容を有する。遼遠なる医学街道の一人旅では,たとえ日夜心血を注いでも,消化しうる勉強の量や集積しうる情報量は知れたものである。このような観点から同じ専門領域を研鑽する医師が一堂に会して,同じレベルの討論,新しい知識の紹介,あるいは知識や経験の交換を行なうことは,質,量ともに豊かな成果が期待される。この研究会の名称についてはこのような機会を地方にも十分反映したいという金沢知博教授(秋田大)の提案により,東日本循環器巡回シンポジウムと称することに決定した。
本研究会の構成は,東北ブロック,関東ブロックおよび東海ブロックの3ブロックからなり,各ブロックで年1回計3回の巡回シンポジウムを開催する。中央委員(世話人)は,東北地区は金沢知博(秋田大),関東地区は広沢弘七郎(東京女子医大),宮下英夫(帝京大),谷口興一(東京医歯大),東海地区は水野康(名古屋保健衛生大)の5氏である。なお各ブロックにおいて,数人の幹事が選出され,会の運営に関与している。
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