演習 —内科専門医による—実践診療EXERCISE
視力低下,動揺性歩行/胸部圧迫感
山崎 正博
1
1北野病院・神経内科
pp.1783-1786
発行日 1986年10月10日
Published Date 1986/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220585
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20歳の女性.事務員.祖父が脳出血で死亡.既往歴に特記事項なし.
6ヵ月前,嘔気,ふらつき,頭痛が続き近医受診.内服加療にて改善した,4ヵ月前,外出中に突然右足が出にくくなり,跛行をきたした.脳CT検査にて頭蓋内病変を指摘されたが症状は軽減し,2週間後の脳CT検査は正常であった.入院2ヵ月前,回転性めまい,歩行障害が出現したが10日程で軽減した.入院1ヵ月前より眼の奥が痛み,右眼の視力が次第に低下し,動揺性歩行をきたすようになった.全経過を通じて,排尿,排便障害はなかった.
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