Ⅰ.主訴からみた診断の進め方
2 急な視力低下
若林 美宏
1
1東京医科大学眼科学教室
pp.995-1000
発行日 2018年9月30日
Published Date 2018/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000813
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急な視力低下をきたす眼疾患は進行が早く,放置すれば著しい視機能障害に至る例が多い。したがって,その診察にあたっては正確さと迅速さが要求され,要領よく診断の手順を踏むことが重要である。急な視力低下の主な原因として,網膜中心動脈閉塞症などの血管閉塞性眼疾患,視神経炎などの視神経障害,滲出型加齢黄斑変性(AMD)による黄斑部出血,ぶどう膜炎などの内眼炎や硝子体出血による中間透光体の混濁,さらに隅角閉塞による急性の眼圧上昇などを念頭に置いて診療にあたる。
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