特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来診療のポイント(主訴から診断まで)—私はこうしている
視力低下—片眼の急激な視力低下
堀尾 直市
1
1名古屋大学医学部眼科学教室
pp.20-21
発行日 1999年9月30日
Published Date 1999/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906523
- 有料閲覧
- 文献概要
“片眼の急激な視力低下”という主訴で患者が来院した場合,その障害部位は,前眼部から中間透光体,眼底,視神経,大脳に至るまでの広い範囲のいずれかに存在する。したがって,診断には矯正視力検査などの眼科の一般的な検査からCTやMRIなどの特殊検査まで必要となることがある。ここでは,前眼部から眼底までの一般的な眼科検査による診断をフローチャート1に,視神経以降の特殊検査を含めた診断をフローチャート2に示した。ただし,不必要な検査はなるべく避けなければならないと同時に,原因疾患が1つとは限らないことも念頭に置く必要がある。
この項では,各検査で異常所見が認められた場合に考え得る疾患を挙げ,さらに詳細な内容については参照項目を紹介した。なお,外傷による視力低下は除外した(p.154「眼外傷」参照)。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.