特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来診療のポイント(主訴から診断まで)—私はこうしている
視力低下—片眼または両眼の緩徐な視力低下
奥芝 詩子
1
1市立札幌病院眼科
pp.25-27
発行日 1999年9月30日
Published Date 1999/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906525
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
片眼または両眼の緩徐な視力低下を主訴に患者が受診した場合,その原因は,屈折異常,前眼部病変,中間透光体の異常,網脈絡膜疾患,視神経疾患,頭蓋内疾患と多岐にわたる。外来診療においては,問診,矯正視力検査,細隙灯顕微鏡検査,眼圧測定,眼底検査と一般的な検査を進め,それでも診断が確定しない場合は,視野検査,螢光眼底造影検査,X線検査,CT, MRIなどの検査を進めていく必要がある。患者の症状から判断して,適切な検査を順時選択していくことが大切である。フローチャートでは,日常診療を想定した診察の手順,鑑別のポイント,合併症状などを簡単に示す。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.