特集 眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来における診断のポイント—私はこうしている
主訴からみた疾患
視力低下—片眼の急激な視力低下
土坂 寿行
1
Hisayuki Tsuchisaka
1
1東京女子医科大学附属第二病院眼科
pp.1443-1445
発行日 1989年9月30日
Published Date 1989/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210958
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片眼の急激な視力低下を訴える場合,その障害部位は原則として角膜中央から黄斑部,さらに視神経から視交叉に至るまでである。従って検査の手順は角膜から順次視神経に向かって検索を進める。ただし,両眼性の疾患で発症時期が異なる場合も片眼の視力低下として受診するので,常に健眼にも注意を怠ってはならない。
片眼の急激な視力低下の原因は外傷性のものと非外傷性のものに分類される(☞外傷性疾患は1587頁参照)。本稿では外傷の既往なく発症した視力低下についてその診断の手順を示す。
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