今月の主題 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
治療の進歩
リハビリテーション
佐々木 孝夫
1
Takao Sasaki
1
1鳥取大学医学部・第3内科
pp.2668-2669
発行日 1984年12月10日
Published Date 1984/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219539
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リハビリテーションの最終目的は,患者の持つ諸能力を最大限に引き出すことにある.病態の軽重を問わず閉塞性障害軽減のための,たとえば,β刺激剤,等の薬物療法,あるいは呼吸困難軽減のための酸素療法などの治療は,患者の能力を最大限に引き出すためには不可欠なものであり,当然,リハビリテーションの重要な1要素である.したがって,リハビリテーションとは,本来,現時点で行いうる最大強力な管理システム全体を指すものである1).
一方,リハビリテーションは社会復帰とも訳される如く,たとえば,通常の管理では病院を抜け出せない重症の患者を,通院可能な,あるいは自宅療法可能な状態まで積極的にもっていく,特別の管理法という意味を持っている.
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